試合前のうどんが、勝利のエネルギーに。

プロバスケットボール選手

河村 勇輝

2025.8.19


圧巻のスピードと冷静な判断力で、日本バスケットボール界の未来を担う若き司令塔、河村勇輝さん。そんな彼の「試合前のルーティン」のひとつに、なんと“うどん”があるそうです。そのきっかけは、高校時代に憧れの選手から聞いた一言。河村さんにとってのうどん、そして丸亀製麺とのエピソードをたっぷりと伺いました。

試合前に欠かせない“うどん”という相棒

河村さんが試合前にうどんを食べるようになったのは、どんなきっかけだったんですか?

高校3年生のときに、憧れの田臥勇太さんと対談させていただいたんです。そのとき、『試合前の食事はうどんがいいよ』と教えてもらって。消化にも良くて、体に負担がかからないし、エネルギー源としても優れていると聞いたんです。その言葉がすごく印象に残っていて、大学に進学したときに、先輩から「丸亀製麺に行こうよ」と誘われたことがきっかけになってうどんを食べるようになりました。

丸亀製麺がうどんを食べるルーティンのきっかけだったんですか?

そうなんです。それまでは、正直うどんにハマっていたわけではなかったのですが、丸亀製麺を初めて食べたとき「うどんってこんなに美味しいんだ」と感動したんです。これ、今回の企画だから言っているわけではなく、嘘偽りなく本心から「うどんって美味しい!」と思えたきっかけが丸亀製麺さんでした。
憧れの選手からの助言もありましたし、試合にはベストのコンディションで臨みたかったので、「これだけおいしくて、体調管理にもいいなら食べない理由はない」と思って。そこから自然と試合前のうどんが自分のルーティンになりました。

プロになってからも、その習慣は続いている?

はい。横浜でプレーしていたときも、試合会場の近くに丸亀製麺があって、試合前にチームメイトと一緒によく立ち寄っていました。ファンの方と鉢合わせすることもありましたけど、それも含めて試合前の大事な時間を過ごせる場所でしたね。セルフスタイルなのでサッと選べるし、提供も早い。試合前ってどうしても時間がなかったりしますが、そんなときでもスッと食べられるのがうどんのいいところですね。

アスリートが選ぶ、至福の一杯

丸亀製麺でお気に入りのメニューはありますか?

期間限定で出る牛肉の乗った温かいうどんが特に好きですね。肉の旨味と温かい出汁の相性がたまらないです。定番メニューでは「とろ玉うどん」をよく選びます。とろろと温玉のコンビネーションが最高で。僕はそこにネギをたっぷりかけて、七味を振って食べるのが定番スタイルです。

天ぷらなどのサイドメニューはいかがですか?

シーズン中はコンディションを考えて揚げ物や甘いものは口にしないので、オフのタイミングで楽しんでいます。かしわ天とか、さつまいも天は特に好きです。あとはいなり寿司も欠かせない。丸亀製麺って、メインのうどんだけじゃなくてサイドも充実しているので、ついトレイに手が伸びてしまいます。

現在はアメリカを拠点に活動されていますが、うどんが恋しくなることも?

なりますね。アメリカではなかなか外食でうどんは食べられないので、自宅で麺を茹でています。僕がうどん好きなのを知っている家族や知り合いの方がうどんのセットを持ってきてくれたり、送ってくれたりもします。遠征中は難しいですが、ホームでの試合前には、なるべく自炊でうどんを食べるようにしています。
アメリカに住んでみて改めて、丸亀製麺さんのように高クオリティで、手頃な値段で、素早く料理を提供してくれるお店のありがたさに気づいて。丸亀製麺さんは世界に展開していますけど、まだメンフィスに店舗はないので、ぜひ作ってほしいです(笑)。

挑戦する姿勢に、ジャンルを越えた共感

丸亀製麺は、全店で粉からうどんを打っていたり、“チェーン店らしからぬ”こだわりがありますよね。

僕が行く店舗でも、目の前で天ぷらを揚げているのを見たときは、揚げたてのものをお願いしていて。これは全店舗でやられているみたいですね。手間暇かかることでも快く対応してくれる姿勢に頭が下がります。
コミュニケーションが取りやすい店内の雰囲気もありますし、スタッフさんの対応も素晴らしいので、どんなときも気軽に立ち寄りたくなるお店だと思います。
それに、常に新メニューなどの新しい挑戦を続けているところだったり、現状維持ではなく、常に良くなっていこうという姿勢は、ジャンルは違いますけど、僕たちアスリートにも通ずるものがあるなと感じています。

ちなみに河村さんがアスリートとして大切にしていることは何ですか?

試合までの準備過程でどれだけベストを尽くせるかですね。試合中のプレッシャーや不安を乗り越えるためには、いかに試合に入るまでの準備、プロセスで、自信を持って臨めたかが重要。今、自分ができる最大限のベストを尽くした状態で試合に臨めたかどうかを大事にしています。

こじつけかもしれないですが、うどんも同じかもしれませんね。いかに仕込み段階でベストを尽くせたかどうか。

そうかもしれないですね。丸亀製麺さんと似ているところがあるかもしれません。

最後に、これからの目標を聞かせてください。

アメリカの舞台でも、日本代表としても、チームの勝利に貢献できる選手になることが目標です。その実現のためには、常に挑戦を続け、成長し続ける努力を怠らないこと。それを日々心がけています。

PROFILE

河村 勇輝(かわむら・ゆうき)

2001年生まれ、山口県柳井市出身。プロバスケットボール選手。福岡第一高等学校時代に4度の全国制覇を達成。東海大学へ進学後、「横浜ビー・コルセアーズ」とのプロ契約を発表。2022-23シーズンでは、レギュラーシーズンMVPと新人賞のW受賞を含む、リーグ史上初の個人タイトル6冠を達成。
2024年、米プロバスケットボールリーグ「メンフィス・グリズリーズ」と契約を締結し、史上4人目の日本人選手としてデビューを果たす。
今後も日本バスケットボール界を牽引する存在として、さらなる飛躍が期待されている。